
IL DUCA(DUCA PIPE)の足つきCutty。マッシミリアーノ・リメンジ(?)っていう作家によるイタリアン・ハンドメイドで、Ducaというのは所謂DUKE=公爵のことで、なんでも彼が住むフェラーラという町の3人の高名な公爵に由来するらしい。(かなり適当です)
グレード名もそのDuca、以下Conte(伯爵)とかCavariere(騎士)とかBarone(男爵)とか、貴族の階級名らしき名前が並んでますが、僕には誰が誰より偉くて誰より偉くないのかサッパリ。まあ、Baroneはサンドブラストみたいなので、そんなに上じゃないみたいです。
ちなみにイタリアン・バイクで有名なDucati、アレも公爵位という意味があるみたいで、昔はキャブは落ちるはオイルは粗相するわで、アララそんなに高貴なバイクだったのねというのが意外w。最近のDucatiはそうでもないらしいけど、バイクの世界にゃ○○キングとかエンペラーとかエラそうな名前のがうじゃうじゃいるし、まあそんなコトはどうでもよいです。



足つきのCuttyはブライアー・パイプが有史に登場する以前、クレーパイプ時代に端を発するシェイプ。そんなクラシカルなシェイプをモチーフに、ちょっとドン臭いデニッシュ風ななアレンジをしてるとこがこのパイプのニクいところですね。リング・グレインが浮き上がったブラスト具合、カンバーランドのステムの縞模様と白木の相性も気に入ってます。



Cuttyというとボウルがフォワード・カントしたイメージですが、このパイプはチャンバーと煙道がほぼ垂直で、内部構造的にはビリアードと変わらないので使い勝手も悪くないです。
ただ、煙道が火皿の底よりちょっとだけ深いところに開けられているので、たまに葉っぱのカスがそこに落ちて煙道を詰まらせることもあり、ちょっと気を使う部分もあり。



ステムに目をうつすと、適度な薄さのビット、歯の引っかかりが良いボタン形状もあって咥え心地はすこぶる良く、パイプ自体のレングスやウエイトのせいもあり、我が家のパイプの中でもトップクラスの咥えやすさです。
ただ、リップ・スロット開口部のの上下幅がちょっと狭いので、モールはいつも使ってるTSUGEのEXTRAでもキツめだったので、開口部の角を少しヤスリで丸めてあげたらモールのすべりも良くなりました。
本人のサイトによるとテノンにはデルリンとかナイロンを使用している様で、このパイプもどちらかワカランけどそんな感じの滑りが良いパーツがジョイントされています。
ちょっと残念なのは、モーティスを覗き込むと、煙道がややセンターからズレているところ。サイトの説明を読むと、けっこうエアフローや内部構造にはこだわって創っているようですが、エンジニアリングのスキルにはバラツキがあるのか、ちょっとまだそこに追いついていないのかなとも感じられます。
とまあ、完成度としてはこれより上のパイプは沢山あると思いますが、パイプの魅力ってそれだけでもなく、このコはこのコで吸ってて十分楽しいわけで、なんか良く分からん結びになっちゃったけど今一番気に入ってるパイプかも。
最近ちょっとずつ色着いてきたので、そんな様子もいずれまたUPしたいと思います。
Measurements & Other Details
Shape: Cutty
Length: 125.0 mm
Bowl Height: 57.0 mm
Outside Diameter: 35.0 mm
Chamber Depth: 40.3 mm
Chamber Diameter: 21.0 mm
Weight: 31 g
Stem Material: Vulcanite
Country: Italy
Nomenclature:
Il Duca Italy
Barone DDD
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