
今回からちょっとレイアウトの趣向を変えてみましたがいかがでしょうか。というわけでデンマークの作家、Peter Heeschenのハンドメイド、スムース・フィニッシュのバンブー・アップル。グレードは“B”。ギリギリ買えるグレードちゅうことでもあります。んなワケでグレインはそんなたいしたことないが、まあ“B”って言ったら人間ドックでも通信簿でも、悪くはないけど○か×かっつうと○のほうで合格、って感じでコレもそんな感じ?ウチの中では相当イケてますけどね。



見方によってはプリンスっぽくもあり、いやブランデーやろとも言えるシェイプ。しかし、彼のパイプ、特にエッグなんかに共通する、やや前傾しつつも後ろに重心を残したほっぺたの絶妙なカワイさ加減は、やはりアップルと呼びたくなる。こんな形したリンゴあんまり見たことないけどw



ナナメ前ちょっと上からのショットは、ほっぺたのポッちゃり具合がよくわかるカット。Heeschenの定番バンブーに共通した佇まいとも言えますね。どことなくユーモラスで、細めのシャンクとのコンビネーションが実に僕好みです。
そういえば彼が作るパイプはシンメトリックなモノが多くて、クラシック・シェイプをユーモラスに崩した感じはBeckerなんかと共通するところがありますね。スタイルは違えどデンマークの作家の中ではエミール・コウノウィッチとかが、そんなタイプだと思います。英国風クラシックには真似のできないダニッシュならではの洒脱さと、いつまでも飽きなさそうなクラシカルな安心感が同居している気がします。



この下側前方から見たトコなんかたまりません。一番ソソられる角度だなあ。本当は下側のナナメ後ろからの眺めなんかがさらに最高なのだけど、ソレはオーナーだけの特権として残しておこう。というか写真撮り忘れたw



で、真後ろから眺めちゃうとコレはブランデーにしか見えんわ~。このコの一番苦手なカットです。しかし、銜え心地に定評あるステム、ほんと良いですね。バンブーゆえか、このパイプの軽さともあいまって、咥えてて楽チンで。エボナイトの質も良いんでしょうか、キズとかつき難い気がします。
ダボに開けられた煙道も太くて、ドローもめちゃ快適。このパイプの旨さの秘訣なのかな、ラタキア・ブレンドもヴァージニアも旨い。19mmもないチャンバー径からか、このコはヴァージニアとの相性がベストのような気もしますが。噂に違わず、一服目からとっても旨いパイプで、すっかりHeeschenのファンになってしまいました。まあ、当分買えないけど。
Measurements & Other Details
Shape: Apple
Length: 136.0 mm
Bowl Height: 37.5 mm
Outside Diameter: 39.8 mm
Chamber Depth: 30.8 mm
Chamber Diameter: 18.3 mm
Weight: 30 g
Stem Material: Vulcanite
Country: Denmark
Nomenclature:
hand carved
P. (logo)
in denmark B
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